アクティブファンドとインデックスファンドの違いを分かりやすく教えてほしい。投資を始めたばかりで、どっちに投資すればいいのかすら分からない。
こんなお悩みを解決します。
投資信託は、アクティブファンドとインデックスファンド(パッシブファンド)の2種類に分けられます。
投資信託(=ファンド)とは、株式や債券など、様々な金融商品を組み合わせた商品のことです。金融商品をどう組み合わせるかは、運用のプロが考え、投資家(私たち)はその運用から得られる利益を受け取ります。
この記事では、アクティブファンドとインデックスファンドの違いと、それぞれのメリットを解説するとともに、初心者はどちらに投資するのがおすすめか、その理由もまとめていきます。
投資を始めたばかりの人でも理解できるよう、できるだけ噛み砕いて解説していきます!
- アクティブファンドは市場平均を上回る運用を目標とする投資信託(高リスク高リターン)
- インデックスファンドは市場平均と連動する運用を目標とする投資信託(低リスク低リターン)
- インデックスファンド勝てるアクティブファンドは少ない
- 初心者はインデックスファンドがおすすめ
アクティブファンドとインデックスファンドの違いをしっかり理解して、これからの資産運用の参考にしていただければと思います。
では、さっそくいきましょう^^
アクティブファンドとインデックスファンドの違い
アクティブファンドとインデックスファンドは、以下のように、運用方針が異なります
- アクティブファンド…市場平均を上回る運用を目標とする投資信託
- インデックスファンド…市場平均に連動する運用を目標とする投資信託
市場平均とは、日本株であれば日経平均やTOPIX、外国株式ならMSCIコクサイなど、市場の株価平均を表す指数のことを指します。
表にまとめると、両者には、以下のような違いがあります。
アクティブファンド | インデックスファンド | |
運用目標 | 市場平均を上回ろうとする | 市場平均に連動する |
コスト | 高い | 低い |
運用成績 | 商品によって異なる | 商品によってあまり差がない |
うーん、分かるような分からないような、、、
それぞれ詳しく解説していくね!
インデックスファンドとは…
インデックスファンドは、指数に連動する投資信託です。
指数に連動するファンド(=投資信託)なので、対象となる銘柄や組み合わせは、機械的に決まります。
例えば、日経平均に連動しているインデックスファンドなら、投資対象となる銘柄は、日経平均を形成している銘柄と同じものになります。
そのため、対象となる指数が同じであれば、商品名が違っていても、運用成績に違いはありません。
具体的には、運用会社であるA社、B社、C社の3社が、それぞれTOPIX連動型の商品を運用している場合、”運用結果に違いはない”ということです。
アクティブファンドとは…
アクティブファンドとは、市場平均を上回る運用を目標とする投資信託です。
ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが、様々な運用戦略を駆使したり投資先を調査し、投資対象となる銘柄を選別しています。
投資対象が機械的に決まるインデックスファンドとは対象的だね…!
インデックスに比べてアクティブな感じがするよね!
アクティブ・インデックスの各メリット・デメリット
それぞれの良いところと悪いところが知りたい!
アクティブファンドのメリット・デメリット
アクティブファンドのメリット
①市場平均以上の成果が期待できる
市場平均以上の運用を目標としているため、インデックスファンドより大きなリターンを見込めます。
②商品のラインナップが豊富
市場平均を上回るために、幾度も試行錯誤を重ねた商品がさまざま存在します。
色々な角度からセグメント分けされており、ラインナップが豊富なのがアクティブファンドの特徴です。
アクティブファンドのデメリット
①コストが高い
ファンドマネージャー(運用のプロ)の人件費、投資先の調査費用など、銘柄選定にコストがかかります。
そのため、私たち投資家が払う「売買手数料」「信託報酬」の費用も割高です。
②市場平均以上の損失が発生するリスクも
市場平均以上のリターンを狙うため、そのぶんリスクも大きくなります。
インデックスファンドに比べ、投資対象の数も少なくなるため、リスク分散による効果も低くなります。
ハイリスク・ハイリターンってわけね…!
インデックスファンドのメリット・デメリット
インデックスファンドのメリット
①コストが安い
アクティブファンドに比べ、銘柄選定のコストがかからないため、そのぶんコストが安く抑えることができます。
②様々な銘柄に幅広く投資できる
指数を形成している企業の数は、アクティブファンドの対象となっている企業の数より、はるかに多くなります。
そのため、分散によるリスク低減も可能です。
インデックスファンドのデメリット
①市場平均以上の利益を出すのが難しい
インデックス運用は、市場に投資すること同じなので、市場平均より大きく下回ることもなければ、大きく上回ることもありません。
ローリスク・ローリターンな堅実派って感じだね…!
アクティブ・インデックスファンドの各メリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。
メリット | デメリット | |
アクティブファンド | ・市場平均以上の成果が期待できる ・商品のラインナップが豊富 |
・コストが高い ・市場平均以上の損失が発生するリスク |
インデックスファンド | ・コストが安い ・様々な銘柄に幅広く投資できる |
・市場平均以上の利益を出すのが難しい |
ふむふむなるほど。。結局、初心者はどっちに投資するのがいいの?
知識が少ないうちはインデックスファンドに投資するのが圧倒的におすすめだよ!
初心者がインデックスファンドをおすすめされている理由
結論、初心者はインデックスファンドへの投資がおすすめです。
理由は、以下の4つです。
- アクティブファンドよりも低コスト
- 市場全体への投資でリスク減
- ファンドの選定に時間がかからない
- アクティブファンドより勝率が高い
1つずつ解説していきます。
理由①アクティブファンドよりも低コスト
投資信託に投資する際にかかるコストは、
- 購入手数料
- 信託報酬(運用手数料)
- 売買手数料
などが挙げられます。
アクティブファンドの場合、市場平均を上回る運用が目的なので、投資先を調査したり戦略を駆使したりなど、銘柄選定に手間がかかってしまいます。
対して、インデックスファンドは投資対象の銘柄は機械的に決まるため、アクティブファンドで必要だった銘柄選定は不要です。
工数を抑えられるぶん、インデックスファンドは、アクティブファンドよりもコストが安くなります。
理由②市場全体への投資でリスク減
インデックス(指数)に投資するということは、市場全体に分散投資することになるので、投資リスクを低減できます。
例えば、TOPIXに連動しているインデックスファンドであれば、東証1部に上場している全銘柄に分散投資できるというわけです。
日経平均連動型であれば、東証1部に上場している企業の中から、さらに選定された225社に投資することになります。
対してアクティブファンドの場合、投資対象となる銘柄は、インデックスファンドに比べてかなり少数です。
対象銘柄が少なければ少ないほど、リスクは大きくなります。
インデックス投資=市場全体に分散投資できる=リスクを低減できる
と、なるわけです。
リスク低減については、以下の記事も参考になると思います!
理由③ファンドの選定に時間がかからない
インデックスファンドの場合、対象となる指数さえ決めてしまえばOKです。
先ほども解説した通り、対象となる指数が同じであれば、運用会社が異なっていても、運用結果はほぼ同じになります。
ですか、アクティブファンドに投資するのであれば、その中身をきちんと調べる必要があり、それなりに知識も必要です。
ん〜初心者には難しそう…
インデックス運用であれば、投資対象となる指数も、かなり限られてきます。
知識が少なくても投資できてしまうのが、インデックス投資のメリットです!
理由④アクティブファンドよりも勝率が高い
ん〜でも、市場平均を上回る運用のアクティブファンドの方が勝てそうな感じするしなぁ…
実はアクティブファンドより、インデックスファンドの方が勝率が高いんだ!
過去10年間のトータルリターンがインデックスファンドを上回ったアクティブファンドは、なんと4割ほどしかないそうです。
つまり、6割近くのアクティブファンドはインデックスファンドに負けることになります。
リターンが少なくてもインデックスファンドに投資する方が堅実なのね…!
まとめ:まずはつみたてNISAから始めてみよう
通常、投資で得た運用益には、約20%の税金がかけられます。
ただし、NISAを利用すれば、非課税で投資を始められます。
なにそのお得な制度…詳しく教えて!
NISAとは、少額投資非課税制度のことで、投資の運用益が非課税となる制度のことです。
経済を回す目的として、国民に投資を始めてもらうために、国が始めた制度なんです。
NISAは、以下の2種類に分けられます。
- 一般NISA
- つみたてNISA
詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれの特徴と違いは、以下の表の通りです。
一般NISA | つみたてNISA | |
非課税金額(円/年) | 120万円 | 40万円 |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 |
対象商品 | 上場株式、投資信託、ETF、REIT | (金融庁の基準を満たした)投資信託、ETF |
こんな人にオススメ | ・色々な商品に投資したい ・投資金額が大きい |
・長期運用でリスク分散したい ・投資初心者 ・年間投資額が少ない |
ん〜迷うなぁ…どっち選べばいい???
結論、迷ったら”つみたてNISA”を選んでおけばOKです。
年間投資額が40万円という制限こそあるものの、
- 運用益が非課税
- 100円から始められる
- 長期間の運用によりリスクが分散できる
- 金融庁によって厳選された優良ファンドが多い
というように、知識があまりない初心者にも易しい制度となっています。
つみたてNISAは、証券口座を開設することで始められます。商品のラインナップが豊富なネット証券で開設するのがおすすめです。特に楽天証券やSBI証券は利用者も多いので、YouTubeやネットで検索すれば、困りごとがあっても、すぐに解決することができます。
ちなみに僕は楽天証券を使っています!
投資を始めようとは思ってるんだけどなかなか腰が上がらなくて…という人の気持ちも、よ〜く分かります。新しいことを始めるときはエネルギーを使うもの…。
ですが、その迷ってる時間すらもったいないです!
早いうちから資産運用を始めておけば、複利の力を最大限活かすことができます。
最初につみたて設定さえしてしまえば、あとは基本的に放置でOKなので、最初だけ気合いを入れて、お金持ちになる準備を始めておきましょう。