仮想通貨のスプレッドって何なの?初心者でも理解できるように説明してほしい!
こんなお悩みを解決します。
この記事を最後まで読むと、以下のことが分かるようになっています。
- 仮想通貨の取引でかかるコストの種類
- スプレッドとは何か
- コストを抑えて仮想通貨を取引する方法
仮想通貨でよく耳にする「スプレッド」とは、手数料のようなものです。
詳しくは本文でまとめますが、スプレッドは取引所によっても異なります。
取引コストを安く抑えるには、スプレッドの低い取引所を選ぶ必要があるんです。
どうせならならコストは抑えたい…!
記事の後半には、コストを抑えて仮想通貨を取引する方法もまとめています。
スプレッドとは何かを理解して、お得に取引するための知識を身につけておきましょう^^
では、さっそく本文に参ります。
仮想通貨の取引に発生するコストの種類
仮想通貨の取引は「販売所」「取引所」のどちらかで行います。
販売所と取引所の違い、それぞれのメリットデメリットを表にまとめると以下の通りです。
販売所 | 取引所 | |
取引相手 | 業者 | ユーザー |
メリット | ・画面が簡素で分かりやすい ・必ず売買できる ・自分のタイミングで取引できる |
・好きな価格で取引できる ・手数料が安い |
デメリット | ・スプレッドがある | ・初心者には分かりにくい ・自分のタイミングで売買できない ・取引銘柄が少ない |
手数料 | 無料な場合もある | かかるが安い |
スプレッド | あり | なし |
詳しくは以下の記事をご参考ください。
仮想通貨の取引で発生するコストは、大きく以下の3つに分けられます。
- スプレッド
- 販売所手数料
- 取引所手数料
販売所および取引所で、それぞれでかかるコストは以下の通りです。
- 販売所 → 販売所手数料、スプレッド
- 取引所 → 取引所手数料
販売所で取引する場合にのみ、スプレッドは発生します。
では、スプレッドとはそもそも何なのか解説していきますね!
スプレッドとは?
スプレッドとは、販売所における購入価格と売却価格の差分をいいます。
販売所の購入価格と売却価格を比べると、売却価格に比べ、購入価格が高く設定されています。
仮想通貨取引の運営側としては、仮想通貨を高く買ってもらい、安く売ってもらうことで利益を得ているわけです。スプレッドは、業者の収入源ということです。
具体的にみていきましょう。以下は、GMOコインの販売所の取引画面です。
購入価格が3,911,321円、売却価格は3,720,525円となるので、3,911,321円ー3,720,525円=190,796円がスプレッドになります。
「スプレッドは業者の仲介料」という認識でOKです。
販売所取引では、簡単に確実に取引できるというメリットがある一方、仲介料が発生すると考えてください。
取引所ではスプレッドは発生しないの?
取引所では、買い手の希望金額と、売り手の希望金額がマッチすることで取引が成立します。そのため、購入価格と売却価格も同額なので、差(スプレッド)は生じません。
スプレッドは取引業者や銘柄によって異なる
また、スプレッドは取引業者や銘柄によって異なります。業者によって、スプレッドが広かったり狭かったりするんです。
- スプレッドは購入価格と売却価格の差
- スプレッドは販売所のみで発生する
- スプレッドは業者や銘柄によって異なる
取引コストを抑えて仮想通貨を取引する方法
どうせならお得に仮想通貨を買えるといいよね。具体的にどうすればいいの?
取引コストを減らすために、以下のことを抑えておきましょう。
- 販売所ではなく取引所で取引する
- スプレッドの狭い取引所を選ぶ
1つずつ解説していきます!
販売所ではなく取引所で取引する
前述したように、スプレッドは、販売所で取引する場合にのみ発生します。
そのため、仮想通貨の売買は、できるだけ取引所で行った方がお得です。
でも取引所手数料も考えないとだよね?
確かにそうだね!だけどスプレッドに比べたら取引所手数料は微々たるものなんだ!
販売所か取引所のどちらで取引するのがお得か計算してみる
実際にGMOコインで取引する場合を考えてみます。
GMOコインの取引手数料は、以下となります。
- 販売所手数料:無料
- 取引所手数料:0.09%
販売所手数料が無料なので、販売所取引にかかる手数料はスプレッドのみと考えておけば良さそうですね。
以下は2022年6月12日11:00時点の価格(端数は省略)になります。
- 購入価格(=Ask):¥391万
- 売却価格(=Bid):¥372万
- スプレッド=¥391万-¥372万=¥19万
販売所で¥391万円分のBTCを購入するとした場合、約4.9%(≒¥19万/¥391万)もの手数料が生じることになります。
つまり、実質の手数料は、以下のように考えられます。
- 販売所手数料:4.9%
- 取引所手数料:0.09%
そう考えると意外と差があるね…!
大抵の場合、取引所手数料は0.1%ほどで済みますが、スプレッドは3%以上となることが多いです。
スプレッドの負担を考えると、取引所で売買する方がお得になります。
スプレッドの狭い取引所を選ぶ
販売所で取引したい場合は、同じ通貨でも業者によってスプレッドが異なることを知っておきましょう。
各業者のスプレッドの幅は以下の記事が参考になるのでどうぞ。
スプレッドに関するQ&A
取引所でもスプレッドは発生する?
取引所ではユーザー間の言い値の取引になるので、スプレッドは発生しません。
スプレッドが発生するのは、販売所取引のみです。
スプレッドが最安の取引所はどこ?
スプレッドは日々変化するため、常に最安をキープしている取引所はありません。
また、通貨によって、スプレッドが最安となる取引所は異なります。ビットコインは取引所A、イーサリアムは取引所B、リップルは取引所Cが最安、といった具合です。
取引したい通貨を決めたら、各取引所のスプレッドを確認しておきましょう。
取引する通貨によって、取引所を使い分けるのも1つの方法です。
まとめ
本記事のまとめです。
- スプレッドとは購入価格と売却価格の差
- スプレッドは販売所のみで発生する
- スプレッドは業者や銘柄によって異なる
- 取引手数料を考慮しても販売所より取引所の方がお得
スプレッドは取引業者によって異なるので、販売所でお得に取引するのであれば、スプレッドの狭い取引所を選ぶ必要があります。
スプレッドの広さが原因で結果的に損失が出た、なんてことも十分あり得ます。
なので、仮想通貨の売買は、販売所ではなく取引所で行うようにしましょう。
取引所での板取引は、初めは複雑に感じるかもしれませんが、慣れたら意外と簡単ですよ^^