「FP3級の資格を取っても意味ない」って聞いたことあるんだけど、実際のところどうなの?
こんなお悩みを解決していきます。
ネットで調べると「FPの資格を持っていても、使えないから意味がない」という意見を目にします。
そんな意見を目にすると、せっかく勉強しようと思っても、なかなか気が進みませんよね。
先に結論からお伝えします。
FP3級は、資格を持つこと自体に意味はないが、お金の基礎知識を学ぶには最高の教養
です。
詳しくは本文で解説しますが、FP3級の資格は、就職や転職に有利になるわけではないので、資格を持つこと自体にあまり意味はありません。
しかし税金や社会保険など、お金に関する幅広い知識を身につけることができるので、その知識を実生活に活かすこともできます。
FP3級の学習分野は、まさにお金の義務教育とも言える内容なんです!
- FP3級の資格は意味がないと言われる2つの理由
- 社会人がFP3級を学ぶべき理由2選
では、さっそく本題に入りしょう^^
FP3級の資格が意味ないと言われる理由
FP3級の資格が意味ないと言われている理由は、以下の2つが考えられます。
- 資格を取っても転職・キャリアに活かせない
- 合格率が高いため希少性が低い
1つずつ解説していきます!
理由①合格率が高いため希少性が低い
FP3級の合格率は約8割〜9割ほど。かなり高いです。
以下は、過去5年間におけるFP3級試験の合格率になります。
試験日 | 学科試験 | 実技試験 |
2022年1月 | 87.01% | 90.75% |
2021年9月 | 84.69% | 80.50% |
2021年5月 | 83.25% | 76.65% |
2021年1月 | 87.92% | 86.53% |
2020年9月 | 89.64% | 88.04% |
2020年5月 | 中止 | 中止 |
2020年1月 | 85.34% | 79.45% |
2019年9月 | 78.09% | 79.48% |
2019年5月 | 69.07% | 86.42% |
2019年1月 | 74.09% | 83.38% |
2018年9月 | 78.63% | 86.50% |
2018年5月 | 78.92% | 90.47% |
2018年1月 | 80.33% | 89.07% |
2017年9月 | 78.47% | 85.37% |
2017年5月 | 71.87% | 86.18% |
2017年1月 | 67.20% | 85.07% |
思ってたより高いんだね…!
この合格率の高さから、「FP3級は誰でも受かる資格」と口にする人もいます。
合格率の高さに加え受験者も多いため、資格を保有しているということ自体、希少性が低いというわけです。
資格を持っていない人からしても、「FP3級を持っている人は、普通の人より少しお金の知識がある程度」という認識で、あまり価値がないと考える人も多いんだと思います。
理由②資格を取ってもキャリアアップに繋がらない
先に解説した通り、FP3級は希少性が低いため、転職におけるキャリアとしては不十分です。
FP3級を持っているだけでは就職が有利になるわけではない、ということです。
FP3級の学習内容は”広く浅く”なので、専門的な知識まで身につけることができません。
転職サイトなどをみてみても、FP3級の資格保持者を優遇している企業は、滅多にありません。
しかしFP2級であれば、資格保持者を優遇する企業もあります。キャリアアップに繋げたいのであれば、2級まで取っておきたいところですね。
- 合格率が高いため希少性が低い
- 資格を取ってもキャリアアップに繋がらない
FP3級の資格を持つこと自体に意味がないことは分かったよ…。それなら勉強した方がいい理由ってなんなの?
今から解説していくね!
社会人がFP3級を勉強すべき2つの理由
僕が「FP3級を勉強するべきだ」と主張する理由は、以下の通りです。
- 学んだことをそのまま実生活に活かせる
- お金に対する漠然とした不安が解消される
1つずつ解説していきます。
理由①学んだことをそのまま実生活に活かせる
資格自体は役に立たなくても、学んだことは実生活に活かせるんです。
例えば、資産と負債の状況を確認できる”バランスシート”の書き方が分かると、自分の資産状況を見える化でき、家計管理が容易になります。
僕自身、バランスシートを使うようになりましたが、資産管理がすごく楽になりました!
他にも、
- 業務中に怪我をした場合の、手当金給付の期間や金額
- 遺族が亡くなった場合にもらえる給付年金
- 所得税を下げるためにサラリーマンが利用できる控除
- 遺産を子どもに残す際、相続税を軽減するための方法
などなど、生活していくうえで、「知っていたら間違いなくお得な情報」を学ぶことができます。
理由②お金に対する漠然とした不安が解消される
お金に関して、将来へ漠然とした不安がありませんか?
お金について学び、全体像を理解しておくことで、その不安も解消されていくんです。
FPの学習では、生活する上でお金が関わる分野を、幅広く学ぶことができます。
FPの試験範囲は、以下の6つの分野で構成されています。
分野 | 概要 |
①ライフプランニングと資金計画 | FP業務の概要、社会保険、各年金など |
②リスクマネジメント | 生命保険、損害保険 |
③金融資産運用 | 預貯金、債券、株式投資など |
④タックスプランニング | 所得税の計算方法、控除の種類 |
⑤不動産 | 不動産の契約、法律、税金について |
⑥相続・事業継承 | 相続時、贈与時にかかる税金について |
FPを学ぶことで、社会保険や税金の”全体像”が見えてくるんです。
例えば、
・給与明細に書かれている「社会保険料」という項目。高い保険料を支払っていますが、どんな補償内容があるのか知っていますか?
・「厚生年金保険」と言われると、定年後からもらえる年金(老齢年金といいます)をイメージする人が多いと思います。しかし、年金保険は老齢年金だけでなく、障害年金、遺族年金といった保証も含まれるんです。
このように、FP3級を学習することで、身近にあるけど正しく理解できていなかったお金の知識を、幅広く網羅することができます。
お金の流れの全体像を知ることは、生きていく上で、お金に対するストレスを減らすことに繋がります。
大切なのは、全体像を知ることです。
まとめ:FP3級は「お金の基礎知識」を学べる最高のツール
本記事をまとめると以下の通りです。
- FP3級の資格自体に意味はなく、資格を持っていても希少性が低いため、キャリアアップに繋がりにくい。
- しかし、税金や社会保険など、身近にあるお金の基礎知識を幅広く学ぶことができ、実生活に活かせる内容もたくさんあるので、勉強する価値は十分ある。
お金の基礎知識を身につけたいのであれば、FP3級の勉強は本当におすすめです。
FP3級はお金の資格の入門ともいえます。
三日坊主を防止したいなら、先に試験に申し込む
「勉強しようと思ってもいつも三日坊主で終わっちゃう…」という人は、先に試験に申し込んでしまうのも手です。
僕も三日坊主防止のために、勉強し始める前に試験に申し込みました。笑
三日坊主体質の人でも、先に受験料を払ってしまえば、嫌でもやらざるを得なくなります。
FP3級の試験範囲なら、試験日の2〜3ヶ月前から勉強を始めれば、なんとか間に合うと思います。
豊かな暮らしを目指して、少しずつマネーリテラシーを上げていきましょう!
今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました^^