平日サラリーマンの社会人ですが、簿記2級の独学受験を検討しています。
簿記2級を独学で合格するには、どれくらいの勉強時間が必要?
そもそも本業もしながら独学で合格ってできる?
独学合格のための勉強法とかおすすめのテキストも分かるといいな〜
こんなお悩みにお答えします!
- 本業はメーカー技術職のサラリーマン
- 簿記2級/3級を独学で取得
- その他保有資格:FP技能士2級
簿記2級に独学合格に必要な勉強時間は、3級経験者の場合でも250〜350時間かかると言われています。平日2時間、休日5時間の勉強時間を確保できるとして、3〜4.5ヶ月かかる計算です。
独学では厳しいと言われることもありますが、モチベーションさえ維持できれば、独学でも十分合格が狙えます。
僕も本業をしながらも、独学で合格することができました!
簿記2級は3級を持っていなくても受験が可能ですが、2級の範囲に3級の内容も含まれるため、初めての方は、まずは3級の学習から始めましょう。
簿記2級に独学で合格するために必要な勉強時間
簿記2級に独学で合格するために必要な勉強時間は、以下と言われています。
- 3級経験者の場合:250〜350時間
- 初学者の場合:350〜500時間
簿記2級は、3級の商業簿記を深堀りした細かい論点が増え、さらに工業簿記が新しい分野として追加されます。
そのため、商業簿記と工業簿記をいかにバランスよく学習できるかがポイントです。
筆者が簿記2級を独学で合格した方法を一挙公開
試験結果(点数公開)
2022年11月に僕が受験した第162回簿記検定2級の結果は、以下の通りでした。
- 第1問(仕訳):16点
- 第2問(有価証券):20点
- 第3問(損益計算書):16点
- 第4問(個別原価計算):28点
- 第5問(CVP分析):12点
- 合計:92点
工業簿記で満点を取れたのが凄く大きかったです!あと、ほとんど捨てていた連結会計が出なかったのが唯一の救い…笑
筆者が実践した勉強方法
僕は以下のツールを使って勉強を進めていました。逆にこれしか使ってません!
- YouTube
- 商業簿記の教科書&問題集(各1冊ずつ)
- 工業簿記の教科書&問題集(各1冊ずつ)
独学で勉強を進める上で、上記ツールは全て必須になります。逆にこれらを駆使することができれば、独学合格も可能です!
詳細スケジュールについては後述しますが、学習の基本的な流れとしては以下となります。
- 1つの分野をYouTubeでインプット
- 問題集を解いてアウトプット
- ②で分からなかった箇所を教科書で確認
- 他の分野で①からスタート
問題集の問題を全て解き切るまで、①〜④をひたすら繰り返します。
インプットをYouTube、アウトプットを問題集、理解を深めるための教科書です。
筆者が使っていたテキストはこちら!
ちなみに僕が使っていた教科書は、簿記3級のみならずFPの勉強でも使っていた「みんなが欲しかった!」シリーズです。
<商業簿記のテキスト>
<工業簿記のテキスト>
難しい内容もしっかり噛み砕いて表現されており、初心者でも分かりやすいのでおすすめです!
参考書にお悩みの方は、ぜひ検討してみてください^^
おすすめのYouTubeチャンネルは?
2級の勉強で僕が実際に使わせていただいていたチャンネルは↓の通り。どちらも、3級でもお世話になったチャンネル様です!
どちらかお好きな方で勉強を進めていってください!……
と言いたいところですが、両チャンネルとも、3級のときみたく全ての動画を無料で見れるわけではなく、2級の動画は、一部メンバー限定または有料となっている動画があります。
内容が難しくなるぶん、価値も高くなるのでしょうがないですね!
無料で見れる動画があるだけでもありがたい!
各チャンネルの特徴と無料で見れる範囲をまとめました。
商業簿記 | 工業簿記 | 備考 | |
【簿記系YouTuber?】 ふくしままさゆき |
○ (一部メンバーシップ) |
○ | 動画時間:1時間程度 |
公認会計士 たぬ吉の資格塾 |
×(全て有料) | ○ | 動画時間:20分程度 |
僕の場合、↓のように使い分けていました。(以下、敬称略)
- 【商業簿記】ふくしままさゆき、最速簿記(連結会計のみ)
- 【工業簿記】たぬ吉、ふくしままさゆき
時間に余裕のある人は、ふくしままさゆきさんのボリュームある動画で学習を進めていくのがおすすめです。
動画時間は1本1時間程度とちょっと長めですが、そのぶん内容も濃く、例題付きなので問題集の問題もスムーズに解くことができます。
それぞれのチャンネルで無料で見れる分野を把握した上で、勉強を進めていきましょう。
試験日までの勉強時間と詳細スケジュール
僕が試験に費やした勉強期間は、およそ2ヶ月です。
平日2〜3時間、休日5〜8時間を目安に勉強時間を確保していました!
僕が実践していたスケジュールを大まかにまとめると、以下の通りです。どのタイミングで問題集のどの辺りを学習していたかのイメージだけでもお伝えできればと思います!
- 1〜12日目:商業簿記第1問(連結会計を除く)
- 13〜20日目:工業簿記第4問
- 21〜25日目:商業簿記第2問(連結会計を除く)
- 26〜28日目:工業簿記第5問
- 29〜35日目:商業簿記第1問、第2問、第3問(連結会計を除く)
- 36〜42日目:工業簿記第4問、第5問
- 43〜47日目:問題集付属の模擬試験を5回分解く
- 48〜50日目:商業簿記の連結会計(第2問で10点ぐらい取れるレベルに)
- 51〜55日目:商業簿記第1〜3問、工業簿記第4〜5問
- 56〜58日目:模擬試験を5回分×2周
- 59〜60日目:不安な問題を徹底的に潰す
問題集を解くときは、”間違えた問題”には✔︎を、”正解だけど不安な問題”には△をつけ、2周目以降はそのチェックがついた問題だけ解くようにしていました。完全に理解できるまで解き続けます。
問題集と、問題集付属の模擬試験は計3周ほど解きました。不安だった問題は4回以上解いています!
簿記2級に短期間で独学合格するために意識したこと
商業簿記と工業簿記はなるべく交互にバランスよく学ぶ
一方を完璧にしてからもう一方を完璧にする、という勉強の仕方もありますが、その場合、知識がどちらか一方に偏ってしまう恐れがあります。
満遍なく学ぶことで知識の定着もしやすいので、商業も工業も、どちらも並行してバランスよく進めていきましょう。
商業簿記と工業簿記、どっちから学習するのがいいか?
工業簿記と商業簿記、どちらから学ぶのがいいか?という議論がありますが。。
個人的には、どっちでもOKです。商業簿記と工業簿記は全く別物なので、一方を勉強したとして、それがもう一方の理解を深めることにはならないと感じるからです。
それでもどっちから始めるのがいいのか知りたい…
という方向けに敢えてどちらかおすすめするなら、工業簿記からの学習をおすすめします。
僕が工業簿記からの学習をおすすめする理由は以下の記事に詳しくまとめているので、良ければ参考にしてみてください!
“連結会計”は捨てる or 全て理解しようとしない
数年前の試験範囲改定で、元々1級の範囲だった難易度高めの分野が2級の試験範囲となりました。
その中でも”連結会計”は内容が非常に重く、難易度はかなり高め。完璧に理解するには、多くの時間が必要です。
連結会計の理解に時間を取られすぎてしまい、他の分野の理解が中途半端になる可能性も。
実際に僕も勉強を始めた当初、”連結会計”は諦めていました。最悪、連結会計が出ても、他でカバーすれば合格できる!と腹を括っていました。笑
時間がある人は捨てる必要なんてありません。が、時間に余裕のない人は、難しい分野を諦める潔さも大切です。
まとめ:モチベ維持さえできれば独学でも十分合格できる!
簿記2級は、モチベーションさえ維持できれば、独学でも十分合格は可能です。
独学での挑戦は、以下のようなメリットもあります。
簿記2級は3級に比べて難易度は上がりますが、そのぶん市場価値も高くなります。
挫折してしまいそうにもなりますが、何度も問題を解いていくうちに段々と理解できるようになってきますのでご安心を!
挫折しかけても、通信講座などの選択肢もあるので、諦めずに挑戦し続けましょう。
より良い人生のために、一緒に頑張っていきましょう^^